【Report】ビーンズ武蔵中原
今日も「いいね!」がある暮らし
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JR南武線武蔵中原駅直結の高架下商業施設である「ビーンズ武蔵中原」は、2021年9月28日にリニューアルオープンしました。かつては「アルカード武蔵中原」という名称でしたが、2011年に「ビーンズ」にブランド変更し、今回1階、2階ともに大規模改装を実施。品揃えの充実と売場の動線周りに着目し、幅広い年齢層がご利用いただける施設を目指しました。人気のスイーツショップやレトロな雰囲気が特徴の地元ベーカリーなど新たに6ショップが登場。また、エレベーターの新設や授乳室の改装、多目的トイレの改装・新設など、施設のバリアフリー化にも力を入れました。駅直結という好立地に甘んじることなく進化を続けるビーンズ武蔵中原は、どのように変わったのでしょうか。
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ワクワクが詰まった
エントランス
ビーンズ武蔵中原の前を通りかかると、中から香ばしい焼き立てパイの香りがします。新規出店した「Chateraise PREMIUM YATSUDOKI(ヤツドキ)」の名物アップルパイは、八ヶ岳山麓の厳選した卵や牛乳を使用、手作りの専門店品質にこだわっています。自分へのご褒美や手土産として購入される方も多いそう。
ヤツドキの斜め向かいからも、長い列が伸びています。こちらは人気ベーカリーの「レトロベーカリーふく福」です。ライトグリーンの小さなオート三輪が中央に置かれた特徴的なお店(掲載写真)は、かつて武蔵中原駅周辺に1号店があった老舗のパン屋「丸十ベーカリー」が運営。今回のリニューアルに伴い武蔵中原に凱旋出店しました。昔からある定番パンを中心に創作パンも並ぶ店内は昭和レトロな内装も話題となり、メディアにしばしば取り上げられています。
進化した
「なかはら生鮮市場」
「なかはら生鮮市場」は改装前から店を構える青果「九州屋」、精肉「ニュー・クイック」、鮮魚「山助」に加え、新たにスーパーマーケットの「デリド」が新規出店。さらに売り場の大規模な改装により買い物導線も改善されました。以前は生鮮食品店舗とスーパーマーケットは別精算であり、並び直しの手間にストレスを感じることもしばしば。しかしリニューアルを機になかはら生鮮市場全体に共通レジを導入し、生鮮からスーパーマーケットまでのお買い物を1回で精算できるよう刷新されました。売り場スタッフとコミュニケーションを取りながら食品が買える温かみと、買い周りのしやすさが共存する売り場に進化したのです。
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施設全体で
川崎フロンターレを応援
武蔵中原といえば、Jリーグチーム「川崎フロンターレ」のお膝元。ホームグラウンドである等々力アリーナの最寄り駅としても知られています。試合時は駅周辺にも多くのファンが立ち寄り、賑わってきました。
ビーンズ武蔵中原はこれまでもサポートカンパニーとして川崎フロンターレを応援してきましたが、今回のリニューアルで2階にロッカールームをイメージした休憩スペースを作りました。ユニフォームの展示のほか、記者会見のバックボード風の壁紙があしらわれるなど、フォトスポットとしても楽しめる作りです。
実は店舗でも、とんかつ和幸はオフィシャルパートナーとして九州屋では販売収益の一部を等々力陸上競技場整備基金に寄付されるフロンターレバナナやフロンターレアボカドを取り扱い、さらに、書房すみよしでは、フロンターレグッズを取り扱うなど、施設だけでなく入店ショップも一丸となってフロンターレを応援しています。
非接触式の
エレベーターを新規導入
今回、リニューアルに伴いエレベーターを新設。今までは売り場後方に設置されたエレベーターを使用しており、ベビーカーや車椅子での移動が不便でした。リニューアルで施設中央にエレベーターが設置されたことにより、各階への行き来がしやすくなっています。さらに注目ポイントはこのエレベーターが非接触型であること。行き先階ボタンに手をかざすことで反応するだけでなく、エレベーターを呼ぶときもボタンに触れずに呼べることに驚かされます。少々コツが要りますが「上」「下」と、センサー前で大きく手を振るだけで、上階行きのエレベーターが必要なのか、下階向きが必要なのか認識してくれます。
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「いいね!」
がアップデート
エレベーターの他にも、多目的トイレを新設し授乳室、男女トイレもリニューアルしました。
授乳室はベビーカーがすれ違える広さでゆったりとしています。おむつ替えベッドだけでなく、休憩スペースも完備。小さな子供連れのファミリーが、ゆっくりと休めるスペースとなっています。時代の流れに合わせて店舗のラインナップだけでなく設備面、サービス面もリニューアル。ビーンズ武蔵中原はお客様が何気ない日常の中で「これいいね」と感じる施設を目指しています。活気と落ち着きが共存し、単身者もファミリーも暮らしやすい武蔵中原。ビーンズでは今日も「いいね!」がアップデートされ続けていました。

取材編集/くらしづくり・まちづくり室